しまなみ合宿2016夏(2日目)
- 上村
- 2016年9月13日
- 読了時間: 10分
こんにちは。1年の上村です!!
それでは早速、しまなみ夏合宿2日目のレポートをしていきたいと思います。
2日目の朝は疲労困憊の様子でした(主に1年)…。1日目はハードでしたからね。
民宿で朝食をとります。この日の朝食はタコ飯でした。僕が合宿中に食べた中で1番おいしかったような気がします。
朝食を食べたらすぐに出発の準備です。
1日目の夜は香川では大雨だったようで、その影響がしまなみにも来ていないか心配でしたが、予報によればなんとか天気は持ちそうだとのこと。
各々着替えを済ませ自転車の状態の確認、ドリンクの補充ができたらいよいよ2日目スタートです!!
2日目は生口島から攻略していきます。
こぎだしはかるい。だって荷物がないから(笑)。荷物は拠点に置いてきています。
軽いとはいっても足にずしんと来る疲労感は抜けきってません。大丈夫かなと不安になりながらも先頭についていきます。
まずはアップがてら生口島の隣にある高根島という小さな島を一周します。
島から島に渡るためには海を越えなければならないので橋を通ります。
橋は結構高いところにあるんですよねこれが。何が言いたいかわかりますか?
そう、坂が目の前に立ちはだかるのです。
普段だったらなんてことのない斜度の坂でも追い込んだ直後の体には結構応えます…。
重たい脚に鞭を打って上りをクリア。1年の中にはこの坂ですでに後れを取りそうになってるメンバーもいました。
高根島の序盤はアップダウンが激しく、登りの斜度もそこそこ激しいのでつらかった…。
でもこのアップダウンのおかげで眠っていた身体が少しずつ起きていった気がします。
この島の後半ではアタックも何度か起こり、メンバー全員にスイッチが入っていきました。
高根島を一周したらまた橋を渡って生口島へと上陸。
続いてのメニューは生口島一周になります。この日の風はかなり強めで、集団で走った方が楽に走れるような状況でした。
代表からゴール地点の指示があった後、いよいよ本格的な練習がスタート。
開始数分で僕がいきなり集団から脱落します。
ペースの割に足が重く、力が入らなかったのです。あまり無理しすぎると、後に響くと思ってここでは無理をしませんでした。それに、マイペースで走っていればいずれ追いつくことができるという妙な自信があったのです。
そのときはこの考えの愚かさに気づいていなかった自分。
集団はみるみる離れていきます。遅れ始めたところが上り基調なところだったので、下り基調なところで追いつこうと考えていた僕でしたが、そんな程度じゃ追いつけないほどに距離が開いてしまいました。
まずい…。これでは追いつけずに一人で最後尾を走ることになってしまう。温存云々言ってる場合じゃないと、少しペダルを強めに踏み始めますが…
す、進まねぇ…。
そう自転車の大敵、上り坂と同じくらいの脅威をほこる向かい風が吹き荒れていたのです。
これは無理してでも集団にくっついて走った方が楽だったと後悔しましたが時すでに遅し…。
代表、副代表がよくやる空力追及フォームで前方を追いかけます…I feel aerodynamics.
空力が効いたのか徐々に距離を詰めていくことに成功!!ここで集団から遅れ始めた松枝と小橋と合流。
彼らはペダルとシューズを固定することができるビンディングシューズではなく、普通の運動靴で参加しています。
そのため、合宿でのハンデはとても大きく、なかなかついていけない局面も多くありました。それでも一生懸命ついてきている2人はよく頑張っています!少しでも早くビンディングデビューをして、恩恵を感じてほしいと思います…。
そんな彼らと合流した勢いで先頭に合流しようとしましたがさすがに遠かった。中須と濱洲は先輩方のハイペースにしっかりついていっています。さすがです…。
この後待ち受けていた上り坂で完全に集団の姿を見失います。
ここから先は松枝と小橋と僕の3人で先頭交代をしながら極力速いペースで走っていきました。
先頭交代のタイミングや、適切な速度など、より効率よく走るにはどうすればいいかを考えるのは楽しかったです。
向かい風が続いた生口島をなんとか走り切ることができました!!

さてさて、この合宿2日目となる9月8日には大三島でなんと国体のリハーサルが行われているらしい…。
そういえば初日の大三島半周レースでも「ゴールまで残り何キロ」とかいう看板がたてられているのを何個も見た気がする。
これは自転車競技サークルとして見に行かない理由がない!!
というわけで多々羅大橋を渡って大三島に移動。先日荷物を預けた公園で観戦することにしました。
僕等が到着したころには国体の集団はすでに通り過ぎてしまっていて、多少の待ち時間が発生…。
トイレに行ったりだらだらとしゃべって時間をつぶしていると、なんだか道路がせわしなくなってきた。
どうやら女子の集団が近づいているようです。それを聞いた僕らは一斉にカメラを構えます。

スチャッ!!
…なんか、座り込んでカメラを構えるすごい気合の入った集団になってしまった一同。
だってこんなチャンスなかなかないんだもん!仕方がない。
ということで周りの目など気にせずひたすら選手を待ちます。
ここで女子の先頭が通過!
は、速ぇええ!!!
これがすごい人たちの走りなのだと感動。女子だとは思えないスピードでした。
その後もうしばらくして女子の後続、男子の先頭と後続集団が走っていくのを間近で観戦。
男子の集団は迫力満点!一瞬でいいからあの集団の中に入ってみたいなと思いましたね。
この臨場感と興奮は僕の文章力で伝えるにはこれが限界です。直に体験するのが一番でしょう。
興味がある人は来年の国体を見に行ってみてもいいかもしれませんね。
気づいたらお昼です。「えぇい!昼食もここで食ってしまえ。」ということでこの多々羅しまなみ公園でご飯です!

やべぇ、よだれが止まりません…。前回のしまなみサイクリングに行くことができずに写真で見ることしかできなかった、この豪勢な食事を堪能できるなんて…。
味はもう言うまでもなく美味です。うましです。
マハタのおいしさを堪能したところで、そろそろ走らないと合宿になりませんので出発します。
続いての目的地はジェラートで有名な「ドルチェ」さんです。
再度多々羅大橋を渡って生口島へ上陸します。
代表が大三島を出発する前に「ジェラートまでTTじゃ!!」と言っていたので気合を入れてペダルを回す足に神経を集中させます。
生口島は道もきれいで登りも信号も少ないのでかなり走りやすい島です。そんな島で代表と副代表が本気を出したらどうなるでしょうか…。
副代表のアタックで一気にペースが上がって1年生は誰一人反応できません…。恐ろしい巡航速度です。
頑張って追いつこうと必死になって前を追いかけ始めた僕。ひたすら踏みます。いくら踏んでも先輩たちとの距離が縮まるどころか開いていく一方…どんなペースで回しているのだろうと気になったのでサイコンをチラ見。
……40km超えてる…。
僕にとって未体験ゾーンでのスピードの巡行。
おそらく追い風の影響もあるかと思いますが、以前は全く踏めなかったギアで回せるようになったことに感動しつつ、先輩たちはこれ以上のスピードでこいでいるのだと気づき圧倒される僕(汗)。
信号でストップした先輩たちに追いつく。
信号が青になって再スタート。
容赦ないペースアップ…。
ひいひい言いながら必死についていく僕。
スピードを維持するしんどさと、コントロールできる自信がないスピードになっていることへの恐怖でとてもつらい巡航でした。
無事ドルチェに到着。怖かった。しんどさよりも恐怖の方が勝っていたように思います。
しばらくして遅れていた1年生が到着。こっちは先頭交代をしながらペースをキープできていたようです。
全員集合したところで待ちに待ったジェラートです。汗だくで入るのはためらわれるほどおしゃれなお店でした。

桃とみかんのジェラートのダブルを注文。とてもさわやかな味で最高です。副代表はおかわりしてました(笑)。
ジェラートを完食したらいよいよ代表の故郷因島へ向かいます!
生口島と因島をつなぐ橋までハイペースで進んでいきます。
頑張って遅れないようついていく1年生たち。
橋を渡っていると代表の様子が…。因島のエネルギーを吸収して元気ハツラツになっているではありませんか。これはさらに厳しいペースアップが予想されます。
因島はほかの島と違って市街地区間がとても多く感じました。いままで走りやすい道ばかりを走ってきたので少々ストレスがたまりますがひたすら走っていきます。
市街地のアップダウンで徐々に足が削られてついていくのがしんどくなってきました。
これは前を引く代表も疲れて……ない!!??むしろ元気にすらなっている??
恐ろしき因島パワー…。侮れませんね。
市街地を少し抜けると因島水軍スカイラインに突入します。ここがとにかくしんどい。いきなり斜度のきついのぼりがずっと続きます。その後少し下っては登りを繰り返しながら進んでいきました。
「なぜこんな道を走らなければならないんだ。」「なんでそんなハイペースで走るんだ。」と、もはや合宿と先輩たちに対して逆ギレしながら走っていました…。落ち着け自分…。
しかしひとたび横を向いてみると…。


見渡す限りの広い海の絶景が広がっているではないですか!!!
自分の中の負の感情が浄化されていくようです…。

さらに進むとこんな写真が撮れるところも!!!代表のAR1が映えます…こんなエアロバイクがほしいです。
因島もほぼほぼ一周し終わったところで限界が来ている1年集団。そんな時代表がはっさくソフトが食べれるところへ連れて行ってくれました。まぁ…そこも坂の上なのですごくしんどかった(涙)
でもはっさくソフトは超うまい。今回の合宿の中で食べたスイーツの中ではトップクラスのおいしさでした。その後もみかんスムージーを飲んだりして名産品の味を楽しみました。
まだまだ疲労困憊のメンバーはもう少し休憩をとることに。





こんな感じで長めに休んだら、時間も時間なので夕食めがけて宿へラストスパートです。
僕もラストなら出し切らなきゃということで代表と副代表相手にアタックを仕掛けていきました。
全然逃げ切れない。今まで出したことのないスピードで巡行できてるのに逃げきれない。その後も繰り返しアタックを仕掛けるけど全然効果がなかったです。相当なスピードで走ったので目的地まではすぐにつきました。
その後続々とメンバーが合流し、宿へと向かいます。
クールダウンをしながら副代表と代表からありがたいアドバイスをいただきました。やはり無理でもアタックは仕掛けてみるものですね。アドバイスを活かして練習していきたいと思います!!
この日の晩御飯も最高でした。疲れている分おいしさが倍増です!!
民宿のお料理をいただいたらストレッチとマッサージを行って就寝の準備をしました。
さすがにストレッチをする前に熟睡しかけるメンバーもおり、2日間の疲労はバカにできないと実感しました。
長くなりましたが2日目が終了しました。走行距離は初日より少し短い108㎞となっています。
とても充実していた1日だったと今振り返っても思います。前日のストレッチがいかに大事かを実感した1日でもありました。序盤は力が入らなかった足が後半でしっかり動いてくれたのもこれの効果があったからかもしれないです。
実力と練習量の差が疲労度に関係している今回の合宿では、2日目の終了の段階ですでに限界を迎えているメンバーもいました。最終日はどんな1日になるのでしょう!また別記事でその模様をレポートしたいと思います。
長々と読んでいただき、ありがとうございました。最終日のレポートもよろしくお願いします!
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